無意識エンジンが人生へ及ぼす影響

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無意識エンジンとは、人間の考え・感情・言葉・行動・人間関係、つまり人生における「全て」に一番影響を及ぼすものです。これを知らずに人生を過ごすことは、地図とコンパスなしでジャングルの密林から抜け出すくらい、人生が困難だらけになるでしょう。
無意識エンジンは「0~12才の間の感情レベルのショック事件」によってつくられます。
「自分なんてどうせ〇〇な人間なんだ!」というブレーキと、「△△な自分になりたい!」というアクセルを同時に踏んでいるのが人間の実存です。アクセルとブレーキを同時に踏んでいたら車をうまく運転することなどできません。つまり人生も上手くいかないようになっているのです。
占いは生年月日を使いますね。東洋の四柱推命も西洋の個性心理学も他の占いも生年月日を使って占うことが多いです。これは「生命エンジン」を活用している例です。お母さんのお腹からオギャーと生まれた時点でエネルギーの範囲が決まるのですね。その生命エンジン以上に人生に大きな影響を及ぼすのが無意識エンジンなのです。
人と話していると、よく「自分と似た価値観の人とよく遊ぶし友達になる。」という人が多いです。しかし、同じ価値観の人はこの世に一人たりともいません。私は双子なのですが、双子の弟とは価値観が似てはいますが、ケンカが絶えない幼少時代を過ごしましたし同じとは思っていません。価値観が似ているからといって相性がいいとは限りませんし、そもそも似ているというのもただの思い込みです。他の人からみたら全然違う性格にも見えることもあるからです。
私の場合、無意識エンジンが決定するショック事件は小さい頃、母親に怒られたことでした。普段は優しい母親だったのですが、私が病気の人をからかうような言動をしたことに対して、予想外に感情的に怒ってきたことで、人間に対する不信が生まれました。双子の弟とのケンカも大きかったと思います。
「どうせ人間は裏切るし、分かり合うことなんてできないんだ!」そう強く思いこんだのが、その後の人生に大きな影響を及ぼしたのです。
人間不信から人と話すのが面倒くさくなり、どんどん無口になりました。人と関わる仕事をしたくないため、コンピュータを相手にするシステムエンジニアの道を選び、さらに人と関わらない方向性へ進みました。
しかし、生まれたての赤ちゃんのときからその道を進もうとしていたわけではありません。双子の弟との関係性も影響したでしょうし、何より一番安心できる環境でもある母親に裏切られたショックが無意識エンジンを形成したのです。
自分自身の無意識エンジンを知ることは大事ですが、知ってもそれをどうすることもできません。占いは生命エンジンを知ることによって、行動を変えたり、言葉を変えたりすることはできても、根本にある無意識エンジンはどうにもすることはできません。
本当の変化をするためには無意識エンジンすら切って、全く新しい自分観と出会う必要があるのです。その新しい自分と出会う道具が「認識技術」です。
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