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あなたには「本当に好きなもの」はありますか?

あなたには「本当に好きなもの」はありますか?

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このブログを読まれているあなたは「好きなものは何ですか?」と誰かに聞かれたとき、すぐ答えることができますか?

自己紹介でよくある「好きな食べ物」を答えるだけなら、それほど難しくはないでしょう。好きになった後の結果だけを答えるだけでよいからです。

しかし、そもそも好きも嫌いも無かったところから、好きと嫌いがわかれる、その瞬間が誰にでもあるはずです。でなければ好き嫌いは生まれません。自分自身は自覚がなくともその瞬間は必ずあるはずです。

その瞬間のことなど、普段はなかなか考えることもないのではないでしょうか。それくらい無意識になっているということです。

誰かがやっているから、という理由で好きなものは本当に好きなものでしょうか。例えば、友達がスキューバダイビングへよく行くからスキューバダイビングが好きだという人がいるとします。友達がスキューバダイビングを辞めてもやり続けるのであれば、好きなものかもしれません。しかし、友達が辞めてしまうことで自分もやらなくなる場合、それを好きなものだと言えるでしょうか。

好きなものは「スキューバダイビング」ではなく、例えば「友達と一緒にいること」であったり、「友達から注目してもらえること」なのではないでしょうか。

そうやって遡っていくと、自然と幼少期につくった自分の「無意識エンジン」と関係してきます。好き、という現象の背景には必ず原因があり、それは感情の決断を伴います。例えば小さい頃、何でも好きなことをやっていいよと、親から言われて育った人がいるとします。好きなことをやっていいと言われたのでイタズラもしていたところ、ある日いきなり親に怒鳴られます。なんでも好きなことをしてよいと思っていたのに、思わぬ反応が来て驚き、泣きじゃくってしまいます。ここで感情の決断(スイッチ)が入ると、意識では「何でも好きなことをできる自分になる!」と思っていたとしても、無意識で「どうせ好きなことはできない自分なんだ。」とブレーキをかけます。これが無意識エンジンであり、このアクセルとブレーキを同時に踏んでいるからうまく自分自身を運転できないのです。

人間は常に無意識エンジンから自分の好き・嫌いを判断していて、それは人に対しても物事に対しても同じです。

人生の中で自分が何を繰り返し続けているか知って過ごすのか、知らずに過ごすのかは大きな違いでしょう。

冒頭の問いに戻ります。「あなたは本当に自分の好きなもの」が何なのかを知っていますか?