人の話を聞くことの難しさ

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あなたの周りによくこういう人はいませんか?
「人の話を聞くときに”うんうん”と相槌を打ちながら話を聞く人」
こういう人は一見して人の話をよく聞いているようにも見えます。
しかし、果たして本当にそうなのでしょうか?
人の話を100%聞くということは本当に難しいことです。
その理由はシンブルで、自分自身がゼロになることが難しいからです。
コップにオレンジジュースが入った状態を想像してみてください。その状態でコーラを注いでしまっては、オレンジジュースのおいしさもコーラのおいしさも味わうことはできず、何かわからない飲み物を飲むことになってしまいます。
洗剤の注意書きで見たことがある方もいるかもしれませんが、「混ぜるなキケン!」ということです。
このオレンジジュースとコーラの例えだけではなく、コミュニケーションにおいても同じことが起きています。人の話を聞いている間にも頭の中で相手の発する言葉を聞いて、それを自分の知っている言葉の過去のイメージと繋げることで、相手の言葉のイメージではなく、自分の持っている言葉のイメージで人の話を聞いてしまうことになります。これは話を聞いているようで、実は話を聞けていないということになるのです。
人と話すとき、常に上記のことをやっていると想像してみてください。恐ろしくなりませんか?
普段のコミュニケーションを振り返ってみてください。きっと、人とコミュニケーションがうまくいかないことも思い当たるかと思います。
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Author:よしじゅん 投稿一覧
元システムエンジニア。会社の中で機械のように働く自分や周りに気づき、何かおかしいと思う。そんな時、アナログ認識の人間をデジタル認識に変える技術nTechと出会い、心をプログラミングできるようになる。現在は人間とテクノロジーが両立できる社会づくりに取り組んでいる。
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