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技術文明・科学文明の限界を超える「認識文明」とは

技術文明・科学文明の限界を超える「認識文明」とは

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AIを超えるGI創造者、よしじゅんです。

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今日のテーマは「技術文明・科学文明の限界を超える認識文明とは」です。

ChatGPTが日本でも話題になってしばらく経ちます。Twitterを開けば毎日のように出てくる最新AIのニュース。

AIの中心技術「ディープ・ラーニング」の創始者でもある、元Google副社長、ジェフリー・ヒントン氏は「高度な技術が私たちの生活を豊かにする一方で、核兵器のような脅威にもなり得る。」とAIの進化スピードの速さに対して警鐘を鳴らしています。AIが人間を支配する未来は、人類の終わりを意味するかもしれません。

イギリス産業革命からアメリカIT革命と、科学技術の発展を通して人類は地球上を支配してきました。しかし、AI革命により、人間がつくる文化の進化スピードは、AIによって常に変化し続ける文明の進化スピードに追いつかなくなり、人類の存在意義が崩壊する危機に直面しています。

西洋で起きた産業革命、IT革命、AI革命はなぜ日本で起きなかったのか、そして西洋が生み出したAIが露呈させた、西洋文明の限界とは何なのでしょうか。

まず、西洋文明の限界の前に東洋文明、その中でも中国に着目しましょう。東洋文明は技術文明とも言えます。人間の目に見える現実世界・具体的世界にあるAをBにアレンジするのが「技術」であり、その技術を使ってつくる文明が技術文明です。

技術によって中国が生み出したのが中国四大発明でもある、火薬や羅針盤です。

火薬は、硝酸カリウム、硫黄、木炭を混ぜてできています。羅針盤は、磁石を用いて方角を知る計器のことです。そのひな型は、中国ではすでに紀元前から使われていたと言われます。

このように、中国では西洋よりも古くから、有名な発明が行われてきた歴史があります。

しかし、その技術文明の終焉を迎えたのが19世紀、アヘン戦争での中国の大敗北でした。

中国の船が木造船であったのに対して、イギリスの船は最新鋭の武器を備えた軍艦。両者の軍事力の差は一目瞭然でした。

4000万人とも言われるアヘン中毒者を出した中国の大敗北が意味したのは、東洋の技術文明が西洋の科学文明に敗北したことでもありました。

両者の文明で何が違っていたのでしょうか。

技術文明は目に見える世界、つまり五感で認識できる世界の中をAからBにアレンジすることにとどまっていました。

一方、科学文明は目に見える世界の具体的存在1つ1つに対して、体系的秩序を与えて理解・説明しようとします。

これは人間の五感で認識できる範囲を超えることでもあります。アヘン戦争の勝利に貢献したイギリスの軍艦に使われていた「蒸気機関」は、蒸気をタービンの回転する力に変換するという、目には見えない力の概念を活用応用しています。

蒸気機関を生み出した科学の力こそ、イギリス(西洋)が中国(東洋)に圧倒的格差をつけてアヘン戦争で勝利した要因なのです。

しかし、その科学文明にも限界があります。科学の力によって、例えば目に見えない世界まで電子顕微鏡やハッブル望遠鏡を使って見ることができても、直接的に人間が世界を理解できない限界があります。

人間の判断基準の80%に影響力を持つ「目」は、可視光線の反射で、模様や形、色を見ようとします。X線が見える目であれば、人間を見ても骨しか見ることができません。

自分自身の五感と脳を通過した結果物が、いつも目の前で出会ってる世界です。その世界に対して、さらに自分自身の独断の解釈が入ってきます。

過去の体験・経験からつくったイメージで名前をつけ、意味価値を決めつけることが独断です。

世界との関係構築方式を、脳機能から心機能に変化させることで、世界と直接コンタクトを取ることができ、それによって創るのが「認識文明」です。

今までのように、自分の経験・感覚の世界で、独断的な思い込み・関係構築しかできなかった脳の束縛から自由になることができます。

今までの人間(ホモ・サピエンス)は、心機能と脳機能が混在した状態でした。例えるならば、ブレーキ(脳機能)を踏んだままアクセル(心機能)を踏むようなものです。当然、車は全然前に進みません。

心機能と脳機能を分離・分解することでできるデジタル言語1-5-1によって、具体的な世界の統制・予測・期待が可能な未来創建に燃え上がることができます。

認識文明についてもう少し知りたいと思った方はこちらの動画をご覧ください。