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双子での相対比較と人間関係

双子での相対比較と人間関係

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私は男3人兄弟の真ん中、正確には2つ上の兄、私、双子の弟、という構成です。

小さい頃は3人とも仲良しだったそうですが、ある時期を境によくケンカをするようになったことを覚えています。特にその対象は双子の弟であることが多かったです。生まれてからずっと、自分の隣には弟がいて、親も周りの大人も友達も学校の先生も、みんなが双子のカタワレとして見てくることに対してものすごく抵抗がありました。

「双子のカタワレじゃない!俺は俺だ!」

今振り返れば、そういう心の叫びがあったのでしょう。誰からも見てもらえない、認められない、愛されない、それが人間に対する不信を無意識的に蓄積していました。

こういった、小さい頃の経験が自分の性格に影響を及ぼしていることに対しても無意識でした。しかし、多くの人と話すことで、兄弟姉妹間での嫉妬は別に珍しいことではないということがわかってきました。

それを物語る言葉があります。

カインコンプレックス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

なんと、ユダヤ教の経典でもある旧約聖書に登場する、あるエピソードが語源となっているのです。

兄弟の関係において差別的に親の愛情を受けた場合、それによって苦しんだ原体験は、兄弟以外の関係にも投影されていくという。このコンプレックスを負う者は、親の愛を巡る葛藤の相手となった兄弟と同じ世代の周囲の人間に対して憎悪を抱くこともあるという。これをユングは旧約聖書、『創世記』偽典『ヨベル書』の神話を基に「カインコンプレックス」と呼んだ。

Wikipedia カインコンプレックスより

旧約聖書のような大昔から兄弟姉妹間での相対比較が扱われていて、今もなおそれは終わることはありません。いったい、この小さい頃に知らぬ間につくった、人間に対するイメージから自由になれる術はあるのでしょうか。

実はあるのです。それが私が出会った「認識技術」です。認識技術は過去の体験・経験から知らぬ間に作った自らの判断基準・観点を全てゼロ化することができる、これまでにない新技術です。