日常で役に立たない自己啓発本、たくさん読んで成功しよう!

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このブログを読んでいるみなさん、本屋に行ったとき、あるいはAmazonで自己啓発本を買うこと、ありませんか?1冊くらいは本屋で衝動買いしたことはないでしょうか。
自己啓発本とは何かについては、こちらをご覧ください。
私のクライアントにこういう方がいました。元銭さん(仮名)という男性です。
元銭さんは「仕事でうまくいかないときや休日に本屋へ立ち寄ると、つい自己啓発本を衝動買いしてしまう人」でした。
自己啓発本自体を否定するわけではないですし、実際、本を読んで何かしらの効果を得たという方も少なからずいらっしゃるでしょう。
しかし、なぜ常に新しい自己啓発本が発売されるのか、考えたことはあるでしょうか。
「これを読めば100%全員が成功する!」
そのような自己啓発本がすでにこの世にあるのであれば、新しい自己啓発本は必要とされないはずです。
その本さえ読めばよいことに気づく人から噂が広がっていき、いずれそれ以外の自己啓発本が売れなくなるからです。それにも関わらず毎日のように新しい自己啓発本が本屋に並ぶのは、出せば売れると思っている人がいるからでしょう。逆を言えば、ある人にとっては役に立つ自己啓発本もあれば、別の人にとっては役に立たない本でもあるわけです。
元銭さんは、仕事でうまくいかないことがあれば、とりあえず本屋へ行って立ち読みをし「これは仕事に使える!」と思った本を衝動買いしていました。そしてそれを職場や日常で試してみますが、また役に立たないと思ったら、次の本を探しに本屋へ行くのです。
徐々に本そのものを読むのが好きになり、読んでいる間はすごく納得することばかりで「ふむふむ」と思いながら、それを実践しようと決断します。しかし、本を読み終わっていざ実践してみるとなぜか役に立たないないのです。その理由もわからず、また本屋へ行きます。
うまくいかないことがある⇒本屋へ行く⇒自己啓発本を立ち読み⇒本を衝動買い⇒本を読む⇒実践⇒(最初に戻る)
この無限ループです(笑)
徐々に、本を読むことだけで満足してしまい、実践すらしないようになりました。
そんな元銭さんへ私はこのように言いました。
「本を読むのもよいですが、まず本を読む目を養うところから始めませんか?」
本を読むことにマンネリを覚えていた元銭さんは、その言葉を聞いてかなり驚くと同時に、「それはどういうことですか?」と興味津々でした。
なぜ本を読んでその通りに実践しても、同じ結果にはならないのでしょう?それは
「人間は体験・経験を100%共有することができないから」
です。
いくら本を読んでも著者と全く同じ体験・経験はできませんし、著者がどのようなイメージを持ってその文章を書いているのかも受け取ることは困難です。たまたま本に書いてあることを実践してうまくいくこともあるでしょうが、いつもそうなるとは限りません。
では、本を読むときには何が重要なのでしょう?それは
「体験・経験を使った認識ではなく、概念認識を使うこと」
です。
概念認識の詳細については、こちらのブログを参照ください。元銭さんは、この概念認識を身につけ、新しく活用することによって、本の読み方が劇的に変わったそうです。
概念認識を使う前は、過去の体験や経験から、「この本は使える、この本は使えない。」と本に対しても判断が厳しく、書いてあることがよく理解できないこともありました。
しかし、概念認識を使うことによって、どの本を読んだとしても、本の著者が何を伝えたいのか?その意図が手に取るようにわかり、本を読む時間も短くなったのです。
さらに、すべての本に共通する「仕組み」を得たことによって、本を読んで知識を増やさなくとも、いろいろな現象を解析する道がみえるようになりました。
たくさんの本を読んでも読んでもなかなか思った通りの結果にならないことを悟ったあなたは順調です。ぜひ体験や経験を超えた「仕組み」と出会ってみてください。
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