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コミュニケーションの変化は何から起きるのか?

コミュニケーションの変化は何から起きるのか?

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今は、一人ひとりがパソコンやスマホを持って、当たり前にインターネットを利用している時代です。インターネット上には情報が洪水のように溢れ、それぞれが必要な情報を得てそれをもとに意思決定を行うことさえも難しくなっています。

人間が理解し合おうとしてもできないその理由は、完全に同じ経験を持つことが不可能なために起こる、お互いの判断基準が一致しないことです。

出来事によっては、たまに判断基準が一致したように感じるため、お互いに信頼が発生します。ただ、この一時的な信頼によって、相手に対してより期待を膨らませます。しかし条件や状況によって一致するかしないかは変わってしまうものです。一致しないことがわかったとき、一度は感じた信頼さえも大きく上回る不信が発生してしまいます。

コミュニケーションを向上させる方法には様々なものがあります。

しかし、それらは表情、言葉、行動などの「方法」をいかに変えるかであり、これだけでは本当の意味でコミュニケーションを向上させることは難しいです。

なぜならば、人の能力は、表情、言葉、行動などの能力の土台に、考え、感情、イメージ、エネルギー、アイデンティティ(自分自身をどう思うか)という土台があるからです。この土台なくして、コミュニケーションの向上、変化はありえません。

確かに、表情、言葉、行動よりも深い能力の向上のさせ方として、カウンセリングやコーチング、自己啓発、成功哲学などもありますが、これらは考え、感情、イメージレベルであり、限界があります。

その限界とは、一番深い土台にあるアイデンティティ(自分自身をどう思うのか?)に対するイメージを変えられないことにあります。このアイデンティティが変わらなければ、どれだけスキルを身につけたとしても、本当の変化は起こりません。例えば、英会話の学校に通ってどれだけ英語を上手に話せるようになったとしても、自信に満ち溢れ、自らが積極的に関わろうとする意思と行動がなければ、せっかくのスキルも意味がないものになってしまいます。

本当のコミュニケーションの変化とは、人間としての「アイデンティティ」の変化からしか始まりません。