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人間が何かを経験することの意味・価値

人間が何かを経験することの意味・価値

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

突然ですが、「毎瞬間、あなたは何を繰り返していますか?」こう聞かれたら何と答えますか?

人間が生きていく上で必ず繰り返していること、それが「経験」ではないでしょうか。

「経験」とは?

赤ちゃんは生まれたばかりの頃には何も経験したことがなく、どのように生きていけばよいのかもわからない状態です。

そこからいろいろな情報を5感覚(目・耳・鼻・皮膚・舌)からインプットし、それを脳で情報処理して経験を蓄積していきます。

例えば、生まれたばかりの頃は「フォーク」を見たとしても、それを何に使うのか、全くわからないはずです。最初は、お母さんがフォークを使って食べ物を食べるところを見て、その様子を見て参考にしながら、自らもフォークを使って食べてみます。

何度も何度もそれを繰り返しているうちに、「このような形状=フォーク=食べ物を食べるときに使う道具」という赤ちゃんなりの方程式が成り立つようになるのです。

目でフォークを見て、手でフォークを持ち、それを食べ物に刺し、口に運ぶ。

フォークの場合、この一連の動作を経験します。

経験することの価値

上記のフォークの例は、赤ちゃんが経験を通して成長していくことの一例として挙げました。

同じようなことは全ての場面であるはずです。なにしろ赤ちゃんは何も知らないまっさらな状態で誕生しますからね。

ありとあらゆることを経験し、それを蓄積することで学習し、成長していきます。

その結果、自分の身の回りのことが何もできない状態から、徐々に生活能力を高め、結果的に親から自立し、一人でも生活できる人間になっていくのです。

歩く、顔を洗う、食べる、話す、文字を書く、パソコンを使う、洗濯物を干す、大人になれば何も意識することなく行っている行動1つ1つが、実は多様な経験の蓄積によるものです。

改めてみると「経験」ってすごいですね!

経験に対するイメージ

ここまで読んでみて「経験」に対してどのようなイメージを持ったでしょうか?

経験を通さなければ人間は成長できないですし、赤ちゃんから大人になっていく上で必ず通過しなければならないのが経験の蓄積であることは、誰も否定できないはずです。

大人になってもそれは変わりません。

新卒で入る会社でも必ず、学生時代には経験したことがないことと出会います。そこでも過去の経験値から何とか答えを探そうと必死にもがくでしょう。それも1つの経験です。

「何事も経験だ!」

「まず経験してみましょう!」

このような言葉、数えきれないほど聞いたことがあるはずです。

赤ちゃんの頃の成功体験を今でも覚えているからなのか、

「何かを経験することを通して人間は成長することができる。」

そう無意識的に思っているのです。

「経験が人生のプラスになる。」

この点については誰も否定しようがない、認めていることではないでしょうか。

ぜひ日常でも考えてみてください。