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真の働き方改革とは何か?~非効率な意思決定を行う人間vs効率的意思決定を行うAI~

真の働き方改革とは何か?~非効率な意思決定を行う人間vs効率的意思決定を行うAI~

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ここ最近、よく見聞きする言葉の1つに「働き方改革」があります。

厚生労働省のサイトには「働き方改革の目指すもの」としてこのようにあります。

①我が国は、「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化」などの状況に直面しています。
②こうした中、投資やイノベーションによる生産性向上とともに、就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境を作ることが重要な課題になっています。

この目指すものの解釈が、企業や個人ごとに異なるために、実際の取り組まれている内容にも差異があります。

まず①について見ていきます。

日本において少子高齢化が進行していることは疑いようがない事実ではあります。しかし、それが一概に問題だとも言えません。それは高齢者であっても元気な人たちは多くいるからです。定年後も社会で活躍されている、経験豊富な先輩方は私の周りにも多いです。

働く側のニーズの多様化もあるでしょう。情報化社会の発達によって、パソコンとインターネットさえあれば場所を選ばすに仕事ができるようになっています。

次に②について。

いまだに長時間労働が常態化している企業は多くあります。それは一言で言えば、効率性が悪い仕事をしている企業が多くあるということです。また、特に20代の若者に多いのは、昔のように正社員として同じ会社で定年まで働くという価値観が全くないということです。正社員よりは自分でビジネスをするだとか、生活費分だけはバイトで稼ぎながら、やりたいことを仕事にしようとしている人たちが多くなっています。

人工知能(AI)が進化することによって、ある程度のことはAIができるようになるでしょう。それでも人間がやらなければならないことは一定量は残るはずですし、新たに人間がやることは生まれるでしょう。そのときに問われるのが「人間は効率的な仕事ができるのか?」ということです。いくら働き方改革を声高に訴えたところで、人と人との協力関係がうまく築けなければ組織における意思決定は非効率なものになりますし、ギクシャクした職場に嫌気がさして辞めていく人を無くすことも難しいです。

働く主体である人間や人間関係の変化・進化なしに、真の働き方改革は成り立ちません。今までの人間開発には様々なものがありました。カウンセリング・コーチング・瞑想・マインドフルネスなどです。しかしそれによって全ての問題が解決している人は果たしているでしょうか。

AI時代に求められるのは、いかにチームプレーができ、価値が無いところから新たな価値を生み出し続けることができる人間です。そういった人間に必要なものは「効率的意思決定」です。これまでの目に見える・耳で聞こえる世界が絶対の状態で生きていては効率的意思決定は不可能です。

私が普段活用している「認識技術」は、目に見える・耳に聴こえる世界を意思決定の基準とするのではなく、新しい言語「イメージ言語」を意思決定の基準に使います。それはこれまでの言語の限界を補うことができる活用範囲が広い言語です。人間最大の発明は言語だと言われます。ITの世界はプログラミング言語発明により進化してきました。